傷ついた野生生物を自然へ 米オハイオ州

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ラトガーさんが野生動物の保護に必要な公的免許を取ったのは20年以上前。秘書の仕事と両立させるつもりだったが「免許のある人が地域にいることが知れ渡ると、(保護を求める)電話が鳴り止まなくなった」とラトガーさんは話す。

救護施設は24時間体制で運営されており、年間2500を超える生き物を救っている。

保護した動物のうち、自然に帰せるのは約60%。けがの後遺症などで自然に戻せない場合は、多くは施設に残り、自然と人間が調和して暮すことの大切さを見学者に伝えるという「新たな役割」を与えられる。

ラトガーさんは、これからも回復した生き物を自然に戻す時の喜びを多くの人々と分かちあいたいとし、「ワシやタカ、フクロウが自分の手から飛び立つと、頭の先からつま先まで鳥肌が立つ。こんなにわくわくし、胸が高まる経験を他の人にも味わってほしい」と話す。

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