米イエローストーン国立公園でノロウイルス集団感染
(CNN) 米中西部のイエローストーン国立公園とグランドティトン国立公園でノロウイルスの集団感染が発生し、米国立公園局は19日、来園者に手洗いなどの徹底を呼びかけた。
国立公園局の発表によると、ワイオミング州北西部の公園内や、公園周辺のモンタナ州で胃腸疾患の症状を訴える人が急増している。
6月7日には、両州の州境に位置するイエローストーンのマンモスホットスプリングスをツアーで訪れた団体客が胃腸疾患の症状を訴え、その2日の間に、この団体と接触した公園職員らも同様の症状に見舞われた。
検査の結果、原因はノロウイルスだったことが判明。米疾病対策センター(CDC)によれば、このウイルスは感染力が非常に強く、感染者との接触や、食品、水などを通じて感染する。
旅行客に加えて、イエローストーンの職員100人以上、グランドティトンの職員約50人にノロウイルス感染の疑いがあるという。
公園や観光施設では感染者の急増を受け、清掃や洗濯の回数を増やしたほか、公共施設の消毒といった対策を強化している。感染が疑われる職員は、症状が消えた後も最低3日間は職場復帰しないよう指示された。