飼育員がトラに襲われ重体、米国の動物救済施設
(CNN) 米中部インディアナ州クレイ郡の保安官事務所は22日までに、同州センターポイントにある大型ネコ科などの救済保護施設で女性の飼育員が21日、トラに襲われ、重体に陥ったと発表した。
現場は18歳になるトラ「ラジャ」の檻(おり)内で、女性は清掃の最中だった。作業の間、トラを遠ざけていた場所との間のドアが適切に閉まっていなかったという。
20歳代前半とされる女性はインディアナポリスの病院に飛行機で搬送された。
同施設の運営側は、トラと従業員が絡むトラブルの発生は認めたものの、詳細の説明は避けた。トラブルについてメディアと話し合いたくないとしている。
保安官事務所によると、襲われた女性の近くで働いていた同僚が叫び声を聞き、駆け付けたところ、トラが女性の頭部を口の中にくわえ込んでいるのを目撃。施設の責任者も急行し、ホースを使ってトラに放水し飼育員を引き離すことを試みた。
トラはその後、エサに誘われて女性を放していた。
施設の責任者によると、被害を受けた女性はネコ科動物の飼育の経験が十分にあり、今回襲ったトラとも以前触れ合っていたという。
同施設が飼育するトラは130~140頭。