ボストン爆破テロの被告、無罪を主張
これに対して弁護側は、同被告が兄のタメルラン容疑者に強く影響されて理性を欠いていたと主張する可能性もある。ただ、同被告が逃走中に「米政府は罪のない民間人を殺害している」「そのような悪を罰せずにはおかない」などの走り書きを残していることから、検察側は同被告に責任能力は十分あると反論する見通しだ。
逮捕以来、初めて公の場に姿を見せたツァルナエフ被告は、オレンジ色の囚人服を着て、逃走中に負傷した左腕にギプスをした姿で出廷した。顔の左側にも傷跡があった。
傍聴席は被害者や遺族などで埋まった。息子2人が重傷を負って足を切断したという女性は、ツァルナエフ被告がかすかな笑みを浮かべたように見えたと話し、「一切反省しているようには見えない」と唇をかんだ。