韓国旅客機事故、米国でフライトレコーダー解析 犠牲者全員の身元確認

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務安国際空港に墜落した旅客機の残骸の周辺で作業する消防隊員/Chung Sung-Jun/Getty Images via CNN Newsource

務安国際空港に墜落した旅客機の残骸の周辺で作業する消防隊員/Chung Sung-Jun/Getty Images via CNN Newsource

(CNN) 韓国南西部の務安(ムアン)国際空港で昨年12月29日に乗客・乗員179人が死亡した旅客機事故で、韓国の国土交通省は1日、破損しているフライトレコーダーを米国で解析すると明らかにした。同日までに犠牲者全員の身元が確認された。

胴体着陸後に大破・炎上した旅客機からはフライトレコーダーとボイスレコーダーが回収されている。だが、フライトレコーダーの方はコネクター部分を喪失するなど破損しており、当局は韓国内ではデータを取り出すことができないと判断。米国に送り、米国家運輸安全委員会(NTSB)が解析を主導する。

一方、コックピット内のやり取りが記録されているボイスレコーダーの方はデータを音声ファイルに置き換える作業が韓国内で進んでおり、2日ほどかかる見通しという。

大統領職務を代行する崔相穆(チェサンモク)経済副首相兼企画財政相は、航空機やブラックボックスを詳細に調査し、総合的に分析して事故原因が特定されるとの見方を示した。

当局によると、犠牲者全員の身元が確認され、これまでに11人の遺体が家族に返還された。遺族らは事故が発生した日以来、空港に留まっており、1日には事故現場に案内された。

事故が起きたのは格安航空会社(LCC)、済州(チェジュ)航空の旅客機。韓国の複数のメディアの映像では、機体から車輪が降りていない状態で猛スピードで胴体着陸し、構造物に衝突して炎に包まれている。

当局によると、操縦士は着陸前に非常事態と鳥との衝突を報告した。

事故の原因究明は韓国と米国が合同で行う。米国からはNTSBのほか、連邦航空局(FAA)や事故を起こした旅客機のメーカー、米ボーイングの担当者ら10人が参加している。

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