米大統領、アフガンからの完全撤退案を「真剣に検討」
(CNN) オバマ米大統領がアフガニスタン駐留米軍について、2014年に完全に撤退させる案を「真剣に検討」していることが分かった。米政権高官がCNNに語った。
これに先立ち米紙ニューヨーク・タイムズは、米政権がアフガン撤退を加速させる可能性があると伝えていた。
駐留米軍の撤退計画を巡っては、北大西洋条約機構(NATO)主導の国際治安支援部隊(ISAF)が任務を終える14年末以降、武装勢力掃討とアフガン治安部隊の訓練にどの程度の要員を残すかが検討されてきた。
米軍部隊をまったく残留させないというシナリオは以前からあったが、最近のオバマ大統領とカルザイ・アフガン大統領の関係悪化にともない、急に現実味を帯びてきたとみられる。
カルザイ大統領は先月、米国が反政府武装勢力タリバーンとの和平協議を計画したことに反発し、14年以降の米残留部隊に関する交渉の凍結を発表した。
米軍はイラク戦争の後も、同国政府が米兵への刑事免責の延長を拒否したことなどを受けて完全撤退に踏み切ったことがあった。