闘犬組織摘発、犬367匹保護 米
(CNN) 米アラバマ州の連邦検察は26日、米国で禁止されている闘犬を行っていた組織を摘発し、367匹の犬を保護したと発表した。検察官は「動物や子どもを虐待する者は地獄の底に落ちるべき」と語気を強めた。
発表によると、アラバマ、ジョージアなど4州で23日、闘犬や賭けを行ったとして11人を逮捕した。保護されたピットブルテリア犬367匹は、一時預かり施設に預けられたという。
摘発ではアラバマ州の連邦検察や地元警察、米連邦捜査局(FBI)と、動物愛護団体ASPCAが連携した。ASPCAによれば、闘犬関連の摘発としては米国で過去2番目の規模になるという。
保護された犬は不衛生な環境で飼育され、多くはやせ細っていた。猛暑の中で水も餌もほとんど与えられずに鎖につながれ、体にたくさんの傷跡がある犬もいたという。
逮捕された11人は2009~13年にかけ、共謀して闘犬を行い、犬を闘わせる目的で所持したり売買したりしたとして、30件の罪に問われている。闘犬では1回につき5000~20万ドル(約50万~2000万円)を賭けていたとされ、当局は現金50万ドルを押収した。
捜査に当たったジョージ・ベック検察官は、「闘犬を行った者たちは娯楽のために犬を虐待し、飢えさせ、殺した。その行為は容認できず、厳罰に処せられるべき」と語った。