米偵察衛星打ち上げ、巨大ロケットで軌道に
(CNN) 米国の偵察衛星「NROL―65」を乗せた巨大ロケットが28日、カリフォルニア州のバンデンバーグ空軍基地から打ち上げられた。
NROL―65に関する詳細は機密扱いとなっている。打ち上げに使われたデルタIVロケットは3基のブースターで構成され、米国のロケットの中では最も重く、25トンの物体を地球軌道に送り込むことができる。
米国家偵察局(NRO)のサップ局長は4月に米議会の委員会で、今回の打ち上げを含めて年内に2度の打ち上げを行う計画を明らかにしていた。
米紙ロサンゼルス・タイムズによると、この日打ち上げられた偵察衛星は10億ドル(約1000億円)をかけて建造され、地上にある自動車の車種やモデルまで見分けられるほど精細な写真を撮影できる性能を持つという。
高さ約70メートルのブースターは、航空大手ボーイングとロッキード・マーティンの合弁であるユナイテッド・ローンチ・アライアンスと米空軍が共同開発した。
NROL―65がデルタIVロケットを使ってバンデンバーグ空軍基地から打ち上げられるのは、2011年1月に次ぐ2度目となる。