架空女性の誘拐話で捜索騒ぎ、18歳高校生を逮捕 米
(CNN) インターネットで架空の女性の誘拐話をでっち上げ、ブルガリアの捜査当局や米大使館を巻き込む騒ぎを起こしたとして、米ニュージャー州に住む18歳の男子高校生が27日、虚偽申告の容疑で逮捕された。同州の連邦検察が明らかにした。
調べによると、容疑者の高校生はインターネット上で「ケイト・ブリアンナ・フルトン」と名付けた架空の女性を作り出し、自分が通う高校の実在のクラスメートとネット上で「交際」させた。
7月には東欧の米国大使館に連絡して、ブルガリアで「ケイト」が誘拐され、身代金5万ドルを要求されたと通報。クラスメートの男性も、ケイトの名で開設されたツイッターのアカウントに「誰か助けて」などと書き込んでいた。
通報を受けて、ブルガリアの当局が同国内のホテルや宿泊施設の捜索に乗り出す騒ぎに発展。しかし実在しないケイトはもちろん見つからなかった。
そこでインターネットでケイトを追跡した結果、高校生にたどり着いた。今月に入って国務省が事情を聴いたところ、高校生は「冗談」だったと認めたという。
高校生は27日、ニュージャージー州ニューアークの裁判所に出廷し、保釈金5000ドル(約50万円)が設定された。保釈を認める条件として、インターネットは勉強のためのみに使うこと、通学を続けることを義務付けられた。