オバマ大統領、外交解決検討へ 軍事介入の可能性も維持
オバマ大統領はロシアの提案を「有望な兆候になり得る」と評価。ただし成功するかどうかを見極めるのは時期尚早との見方を示し、議会には軍事介入を承認するかどうかの採決を延期するよう求めた。
大統領は一方で、米国が軍事介入に踏み切る構えを示したからこそ、これが圧力となってロシア案が浮上したとの見方を示した。
さらに外交努力が失敗した場合に備え、米軍に準備態勢を維持するよう指示したことを明らかにした。
ロシアは新たな提案に基づき、国連安全保障理事会の緊急会合を10日に開催するよう要請。フランスはこれを受け、シリアに化学兵器の国際管理を求める安保理決議案を提出すると表明した。
ところがロシアが直前になって一転、会合の中止を求めたことから、「提案は軍事介入を遅らせるための時間稼ぎにすぎないのではないか」との声も上がっている。