オバマ大統領、外交解決検討へ 軍事介入の可能性も維持
ワシントン(CNN) 緊迫するシリア情勢をめぐり、オバマ米大統領は10日夜(日本時間11日午前)のテレビ演説で外交解決を検討する構えを示す一方、シリアへの圧力を維持するために軍事介入の可能性を残しておくことが必要だと強調した。
オバマ大統領は15分間の演説で、シリアのアサド政権が先月21日にダマスカス近郊で化学兵器を使用したことは明らかな国際法違反であり、米国の安全保障を脅かす問題だと主張した。
10日の演説は当初、大統領が軍事介入の必然性を改めて訴え、議会の承認と国民の理解を求める「最後の一押し」になるとみられていた。
しかしロシアのラブロフ外相が9日、軍事介入を回避する道として、シリアの化学兵器を国際管理下に置く案を提示。シリアのムアレム外相もこれに全面的に協力すると表明し、状況が大きく変化した。