米同時テロから12年、全米各地で追悼式
(CNN) 2001年9月11日の米同時多発テロから12年がたった11日、米国各地で追悼式が営まれ、オバマ大統領や遺族らが犠牲者をしのんで黙祷をささげた。
2001年の同時テロでは2977人が死亡。このうちニューヨークでは警察官や消防士403人を含む2753人が犠牲になった。この事件をきっかけに、米国は10年以上におよぶ対テロ戦争に突入した。
ニューヨークの世界貿易センタービル(WTC)跡地では、アメリカン航空11便が北棟に突入した午前8時46分と、ユナイテッド航空175便が南棟に突入した同9時3分にそれぞれ1分間の黙祷をささげ、2001年の同時テロと1993年に起きたWTC爆弾事件の犠牲者の名が読み上げられた。
首都ワシントンではオバマ大統領夫妻とバイデン副大統領夫妻がホワイトハウス前で黙祷した。オバマ大統領は、アメリカン航空77便が突入して184人が犠牲になった米国防総省の式典にも出席して献花し、「未来を奪われた人たちのことを思うと今でも心が痛む」と語った。
乗客乗員が乗っ取り犯に抵抗してペンシルベニア州南西部に墜落したユナイテッド航空93便の墜落跡地でも、犠牲者1人ひとりの名が読み上げられ、追悼の鐘が鳴らされた。