米国務長官がサウジ訪問 「関係は順調」と友好ムード強調

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会談するケリー米国務長官(左)とアブドラ国王

会談するケリー米国務長官(左)とアブドラ国王

(CNN) 中東を歴訪中のケリー米国務長官は4日、サウジアラビアを訪問した。両国間の緊張が高まる中で、「サウジと米国の関係が順調であることを確認」すると強調している。

サウジアラビアはシリアの内戦問題などを巡って米国の政策に対する不満を募らせてきた。サウジはシリアの反体制派を支援する立場から、米政府がアサド政権に対する軍事介入を見送ったことも強く非難したと報じられている。

こうした中でケリー長官は4日、サウジのアブドラ国王との会談に際しても友好ムードの演出に努め、中東でサウジが果たしている役割を称賛した。首都リヤドで行ったサウジのサウド外相との記者会見では、イランを念頭に、米国は引き続きサウジを外的脅威から守るために尽力すると強調している。

一方、サウド外相は両国を「2つの友好国」と位置付けたうえで、「我々の政策や観点が一致する分野もあれば、一致しない分野もあるのは自然なことだ」とする声明を読み上げた。

ただ、重ねて質問されると、中東での政策目標を追求する方法を巡り、両国の間に多少の違いはあるとの認識を示した。

ケリー長官はサウジに続いてアラブ首長国連邦(UAE)とヨルダン、イスラエルを訪問予定。各国とも米国が中東への介入姿勢を後退させつつあるとの見方を強め、懸念を表明している。

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