米国務長官がエジプト訪問、「重要な関係」を強調
(CNN) 米国のケリー国務長官は3日、エジプトを訪問し、同国との関係は「極めて重要」だと強調した。エジプトで今年7月にムルシ前大統領が追放された後、米閣僚が同国を公式訪問したのは初めて。
前大統領は暴力を扇動した罪で起訴され、現地時間4日に初出廷する。米政府は先月、軍主導のエジプト暫定政権が前大統領の支持母体「ムスリム同胞団」を弾圧したなどとして、同国への軍事支援の一部を凍結すると発表した。
ケリー長官はファハミ外相との会談後の記者会見で、「オバマ米大統領と米国民はエジプト国民の味方だ」と述べた。軍事支援の凍結は「制裁」ではなく、「非常に小さな問題だ」と説明。エジプトへの人道支援や軍によるテロ対策、シナイ半島治安維持への協力は継続すると強調した。
長官はまた、首都カイロ市内で市民団体との会合を開き、同国の政治、経済改革への道筋などを語り合った。
長官は10日間の予定で中東、欧州、北アフリカを歴訪中で、エジプトは最初の訪問国。3日中にカイロを出発し、次の目的地サウジアラビアの首都リヤドへ向かった。