イスラエル軍戦闘機、シリアの基地を空爆か 米高官
(CNN) オバマ政権当局者は31日、イスラエルの戦闘機がシリアの港湾都市ラタキア付近にある軍事基地を攻撃したと語った。
中東のメディアは同地のミサイル保管場所で爆発があったと伝えていた。一方、イスラエル政府は空爆について確認していない。同国国防軍の広報は、「外国の報道にはコメントしない」としている。
米政権当局者によれば、イスラエルはレバノンの武装組織ヒズボラに渡る恐れがあると判断したミサイルや関連装備を標的にしたという。空爆が行われた日については、30日という情報と31日という情報が錯綜(さくそう)している。
イスラエルは今年に入ってシリア国内で数回の空爆を行ったと伝えられている。米当局者によれば、1月にはヒズボラに武器を運んでいたとみられるシリアの車列をイスラエルの戦闘機が空爆した。
イスラエルは以前から、ヒズボラなどテロ組織に指定された組織への武器移転や、イスラエルにとって脅威となり得るシリアからレバノンへの武器密輸の動きがあれば標的にすると警告していた。
シリアの内戦ではイスラム教シーア派のヒズボラがアサド政権を支援してきた。これに対して反体制派は大部分がイスラム教スンニ派の勢力で構成されている。