米LA空港乱射事件 警察が容疑者宅を訪問も間に合わず
(CNN) 米ロサンゼルス国際空港で起きた銃乱射事件のポール・シアンシア容疑者(23)が事件直前、家族に不穏な内容のメッセージを送り、通報を受けた警察が自宅を訪問したものの間に合わなかったことが分かった。警察が4日、明らかにした。
シアンシア容疑者は1日、同空港の第3ターミナルで運輸保安庁(TSA)の職員3人と旅行者を銃撃して死傷させた疑い。本人は現場で警官らに撃たれ、病院に収容された。容体は重く、取り調べに答えられる状態ではないという。
同容疑者は殺人罪などで訴追され、有罪となれば死刑または保釈なしの終身刑を言い渡される可能性がある。
ホルダー司法長官は4日、犯行の動機を解明するにはさらに捜査が必要だと述べた。ただ連邦捜査局(FBI)の捜査員によると、シアンシア容疑者がTSAの「裏切り」に腹を立て、職員の殺害を企てたことを示すメモが見つかっている。
シアンシア容疑者を良く知る人物の話によると、同容疑者は数日前から、同居の仲間3人に「ニュージャージー州に住む父が病気なので空港まで車に乗せてほしい」と頼んでいた。事件当日は1人の部屋に飛び込んで「すぐに空港へ送ってくれ」と迫り、この友人は何も知らずに従ったとされる。