NY州も医療用マリフアナ解禁へ 州議員
ニューヨーク(CNN) マリフアナ(乾燥大麻)合法化の動きが広がっている米国で、ニューヨーク州もクオモ知事の指示で医療用マリフアナの部分解禁に踏み切る見通しとなった。合法化を推進しているリチャード・ゴットフリート州下院議員ら関係者2人が明らかにした。
ニューヨーク州ではゴットフリート議員が提出した包括的な医療用マリフアナ合法化法案が州下院を通過し、上院で足止め状態となっている。同議員によれば、クオモ知事は上院の通過を待たず、法律で認められた権限を行使して行動する意向だという。
知事命令に基づき、州衛生局がガイドラインを設けてマリフアナを処方できる病院を選定し、病院側は委員会の審査を経て処方する患者を個別に決定する。
ゴットフリート議員は4日に知事側近との会話でこの計画について知らされたといい、制約はあるものの一歩前進と歓迎している。
米国ではニューヨーク州に隣接するコネティカット、バーモント、ニュージャージーの各州を含む20州とコロンビア特別区が医療用マリフアナを合法化している。コロラド州では1月1日から、21歳以上の成人に対する嗜好(しこう)用マリファナの販売も解禁された。
ゴットフリート議員は、同州で制度ができればマリフアナを処方される患者は数万人に上ると推計している。