国連支援機関の活動禁じるイスラエル法施行、惨状恐れるパレスチナ人

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UNRWAが運営するガザ中部デイルアルバラの一時避難所=昨年9月撮影/Eyad Baba/AFP/Getty Images

UNRWAが運営するガザ中部デイルアルバラの一時避難所=昨年9月撮影/Eyad Baba/AFP/Getty Images

(CNN) このままでは幼い子どもたちと共に路上に放り出されてしまう――。パレスチナ自治区ガザで3人の子どもと共に避難所に身を寄せるイマーン・ヘレスさんは恐怖を口にした。国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の活動を禁止するイスラエルの法律が30日、施行された。

ヘレスさんは、ガザの惨状の中でUNRWAの支援だけを頼りに一家を支えてきた。ガザ市内の自宅は破壊され、今は中部デイルアルバラの小学校だった建物で、UNRWAの運営する避難所に身を寄せる。CNNの取材に応じたヘレスさんは、UNRWAが禁止されれば食べることも飲むこともできなくなると訴え、「もし追い出されたら、私と小さな子どもたちはどこへ行けと?」と問いかけた。

ガザやヨルダン川西岸、イスラエルが占領する東エルサレムでは、ヘレスさんのようなパレスチナ人数百万人が、生活や教育、生計をUNRWAの支援に頼っている。

UNRWA禁止法が30日に施行されたことで、UNRWAの活動は大幅に制限され、人々に壊滅的な影響を及ぼしかねない。

イスラエルが禁止法をどう執行するのかはまだ分からない。だが影響は出始めている。イスラエルは26日、UNRWAに対し、30日までに占領下の東エルサレムにある全ての施設を明け渡し、活動を停止するよう命じた。

イスラエルはUNRWA国際スタッフ全員のビザ有効期限も短縮して29日までとしたといい、「立ち退き命令に等しい」とUNRWA報道官は憤る。

UNRWAは29日、東エルサレム事務所のUNRWA国際スタッフがヨルダンのアンマンへの移動を強いられ、オフィス機器や車両は撤去されたと発表した。

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