第1段階で解放予定の人質、「8人はすでに死亡」 イスラエル発表
(CNN) イスラエル政府の報道官は27日、イスラム組織ハマスの停戦合意に基づき第1段階で解放される予定の人質33人のうち、8人はすでに死亡していると発表した。
同報道官は記者会見で、パレスチナ自治区ガザ地区から解放されるイスラエル人の人質のうち、生存者はすでに帰還した7人を含め25人だと語った。ハマスから人質の名簿が届いた後、安否を知らされたという。
同報道官は、8人がハマスに殺害されたと述べた。ハマス側は死因に言及していない。
被害者家族の団体「人質・行方不明者家族フォーラム」がCNNに確認したところによると、第1段階で解放が予定される人質の家族には、26日夜にイスラエル当局から連絡があった。
同団体とイスラエル政府の広報室によれば、今後引き渡される26人の内訳は成人の男性21人、女性3人と子ども2人で、年齢は2~86歳。
一方、イスラエル側は第1段階で、パレスチナ人の拘束者2000人を釈放することになっている。
停戦合意に基づき、25日にはイスラエル軍の女性兵士4人が解放されていた。イスラエル側は、この時に民間人とされるもう1人の女性が解放されなかったことを理由に、ガザ地区を南北に隔てる回廊の開放を延期し、北部へ戻ろうとする避難民の移動を妨げていた。
女性を拘束しているというガザ地区の武装組織「イスラム聖戦」(PIJ)の軍事部門は27日、本人の新たな動画を公開した。イスラエル首相府はこの女性について、30日に解放されるとの見通しを示している。