20キロ以上車で追われ射殺、警察通報も 米
(CNN) 米東部ペンシルベニア州の州警察当局者は11日までに、道路上のもめ事が原因で28歳男性の車が20キロ以上にわたって別の車に追われ、最後には射殺される事件があったと発表した。
事件は今月4日早朝に起きたもので、被害者は殺される前、警察に複数回連絡し、追われていることを知らせていた。警察は捜査が進行していることを理由に、この通報の詳しい内容などを明らかにしていない。
殺害につながったとみられる道路上のもめ事の詳細は不明だが、州警察当局者は記者団に、被害者がこのいざこざを起こしたり、事件の容疑者を挑発したような形跡はないと述べた。
2人はメリーランド州内の州間道70号線で最初に遭遇したとみられ、容疑者はその後、約21キロ~24キロにわたって被害者の車を追跡。被害者はペンシルベニア州アントリム・タウンシップの州境を越えた辺りで道路から外れ、複数の銃弾を浴び殺されていた。殺人事件として調べている。
被害者の男性はメーン州にある自宅に帰宅途中だった。
捜査には関連州の州警察の他、米連邦捜査局(FBI)も加わり、容疑者が乗っていたとみられる暗色系のピックアップトラックに関する情報提供を地域住民らに求めている。このトラックの運転手側の車体は、被害者の車とぶつかったため壊れているという。
事件現場から北東へ約90キロ離れた地点では今月3日、路上のもめ事が原因の別の発砲事件が起き警察は当初、4日早朝の事件との関連性を疑っていた。その後、同一犯の可能性は少ないと判断していた。