技能試験で大規模カンニングが発覚 米空軍の核ミサイル基地
国防総省によると、試験での不正行為が判明したのは16人。残りは試験問題の解答が受験者の間で共有されていたことを知っていたものの上司らに報告していなかったことがわかった。
マーク・ウェルシュ空軍参謀総長は今回の不祥事を徹底調査する考えを表明した。ただ、34人の処分後も同基地での核ミサイル作戦に従事する要員確保に問題はないことを示唆した。
モンタナ州で核兵器システムの発動、管理や維持に携わる将校は約190人。空軍は34人を除く全将校の再試験を16日までに実施する予定。
マルムストローム空軍基地のミサイル担当職務では昨年も安全管理や治安維持面での欠陥が暴かれる問題が起きていた。空軍によると、同基地には米軍が保持する核弾頭搭載の大陸間弾道ミサイル「ミニットマン3」計450発のうち約3分の1が配備されている。
また米中部ノースダコタのマイノット空軍基地でも昨年、核ミサイルの運用管理や発射などに従事する将校17人に任務遂行の能力面で問題点が見つかったとし、職務はく奪の処分を受けていた。