技能試験で大規模カンニングが発覚 米空軍の核ミサイル基地
(CNN) 米国防総省は16日までに、西部モンタナ州にあるミサイル基地で将校34人が絡む技能試験での不正行為が発覚、核ミサイル関連職務への従事資格をはく奪されるなどの処分が科されたことを明らかにした。
技能試験でのカンニング行為としては過去最悪規模と判断している。大陸間弾道ミサイルの発射管理などに携わる将校も含まれる。核ミサイルの保全に問題はなかったとしている。
デボラ・リー空軍長官は全く容認出来ず、空軍が最重視する価値観に根本的に逆行する行為であると批判。国防総省のカービー報道官は声明で、ヘーゲル国防長官はこの不祥事を知り深く当惑しているとし、空軍の対応策を強く支持していると述べた。長官は最近、ワイオミング州の大陸間弾道ミサイル基地を視察したばかりだった。
処罰を受けた将校34人は、同州マルムストローム空軍基地にある第341ミサイル部隊に所属。毎月1回の技能評価の記述試験は昨年8、9両月に実施されていた。
不正行為の発覚は米国内外の多数の空軍基地での薬物所持捜査がきっかけだった。カンニング行為で摘発された将校2人が薬物捜査でも浮上していた。