ケリー米国務長官、イラン外相と会談 核問題など協議
(CNN) ケリー国務長官は2日、ドイツ南部ミュンヘンで開催中の安全保障会議と並行してイランのザリフ外相と会談し、イランの核開発問題などについて協議した。米国務省高官が明らかにした。
イランは昨年、国連安全保障理事会の常任理事国5カ国にドイツを加えた6カ国との間で、経済制裁の一部緩和と引き換えに核開発活動を縮小するとの暫定合意に達した。これを受けて今月18日、ウィーンで同6カ国との協議が開かれる。
ケリー長官は会談で、交渉には双方が誠実な態度で臨むこと、イランが合意内容に従うことが重要だと強調した。また、米国は現在の対イラン制裁を当面維持すると明言し、イラン側の行動を見極めようとする姿勢を改めて示した。
長官はさらに、イラン当局が拘束しているとされる米国人3人の解放に向けた協力を求めた。3人は、中央情報局(CIA)要員だったとされるロバート・レビンソン氏、元海兵隊員のアミル・ヘクマティ氏と、キリスト教牧師のサイード・アベディニ氏。
ザリフ外相は最近、CNNとの単独インタビューで、ヘクマティ、アベディニ両氏に減刑などの措置を適用することも可能だと述べていた。