黒人少年射殺事件の陪審、殺人罪で合意に至らず 米フロリダ州

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黒人少年射殺事件の陪審、殺人罪で合意に至らず

フロリダ州ジャクソンビル(CNN) 米フロリダ州ジャクソンビル市内のガソリンスタンドで2012年11月、隣の車で若者らがかけていた音楽の音量が大きすぎるとして発砲し、殺人1件、殺人未遂3件などの罪に問われたマイケル・ダン被告の裁判で、同州の陪審が15日夜、殺人未遂などで有罪の評決を下した。ただし殺人罪では合意に至らず、評決不能を宣言した。

事件では、車に乗っていた若者のうちジョーダン・デービスさん(当時17)が撃たれて死亡、3人が負傷した。若者らが全員黒人でダン被告は白人だったことから、人種差別に基づく犯行として非難する声が強く、裁判の行方に注目が集まっていた。

ダン被告は音量を巡り若者らと口論した末、相手の車に向かって発砲したとされる。デービスさんの死については凶悪性の高い第1級殺人の罪に問われたが評決不能となり、裁判がやり直される見通し。負傷者3人に対して1件ずつの殺人未遂と、違法な発砲行為で有罪となった。検察によれば、殺人未遂で1件ごとに20年以上の刑、発砲で15年の刑を受けることになるとみられる。

裁判では当時デービスさんらが銃を持っていたか、ダン被告の発砲は正当防衛だったかが審理の焦点となった。同州で12年2月、中南米系の元自警団員が黒人の少年(17)を射殺したとして殺人罪に問われ、無罪評決を受けた事件との共通点も指摘されている。

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