CIAが議会PCに侵入? 機密文書を削除の疑い 米国
ファインスタイン議員が問題にしている資料は、2001年9月11日の米同時多発テロ関連の容疑者に対してブッシュ政権時代に行われた拘束や尋問などの扱いに関連している。上院情報委員会はこの問題に関する包括的な報告書の作成に当たっていた。
一方、CIAのブレナン局長は外交問題評議会の講演で、「CIAが上院のコンピューターをハッキングしているという主張については、これほど事実とかけ離れたことはない。我々はそんなことはしない」と力説した。
ブレナン局長は先週発表した声明でも、一部上院議員が「事実の裏付けもなくCIAの行動について虚偽の主張」をしているとして、遺憾を表明していた。
カーニー米大統領報道官は、オバマ大統領はブレナン局長に「多大な信頼」を寄せていると強調。司法省が調査している具体的内容についてはコメントを避けたものの、大統領は委員会による調査を支持するとした。
この問題を巡っては、上院情報委員会とCIAの双方が司法省に調査を要請している。