高校生が刃物で生徒襲う、21人負傷 米ペンシルベニア州
ペンシルベニア州マリーズビル(CNN) 米ペンシルベニア州の高校で9日、男子生徒が生徒たちを次々に刃物で刺し、当局によると生徒20人と警備員1人が負傷した。警察は2年生の男子生徒(16)を殺人未遂容疑で逮捕し、動機などについて調べている。
男子生徒は自分が通う同州マリーズビルの高校で始業後間もなく、廊下にいた生徒たちを次々に刺し、続いて各教室に押し入った。
校内には非常ベルが鳴り響き、生徒たちが校舎の外に避難した。男子生徒はサム・キング教頭が体当たりして制止し、別の職員が手錠をかけて取り押さえた。
被害者のうち8人が運ばれた病院では、重傷の生徒2人が緊急手術を受けた。生徒たちは腹部や胸などを刺され、数人が重体になっている。女子生徒の止血処置のおかげで一命を取りとめた男子生徒もいるという。
被害者はほとんどが、廊下にいて突然痛みを感じ、気付くと血が出ていたと話している。誰かが近付いてきたことには気付かず、最初は何が起きたのか分からなかったという。
逮捕された男子生徒も手にけがをして手当てを受けた。
現場に居合わせた女子生徒はこの男子生徒について、「無言でただ走り回って、目の前にいる人たちを無差別に刺していた」と語った。男子生徒は普段から内気で無口な印象だったが、いじめられているといううわさは聞いたことがないと話している。