オバマ米大統領、4カ国歴訪 「アジア重視」強調へ
政権当局者らは、米政府が一度にひとつの地域だけでなく、複数の地域にも注意を向けることができると強調する。
米国家安全保障会議(NSC)のアジア担当上級部長に就任したエバン・メデイロス氏は、「私たちは歩きながら同時にガムをかむこともできる。今回の歴訪はその一例だ」と話し、「米政府の中でアジア太平洋地域での国益増進に専念する部署の規模は非常に大きく、私自身もその一部だ」と説明した。
歴訪中に大きな発表は予定されていないが、大統領は各国で米国の関与姿勢を改めてアピールする構えだ。
日本では環太平洋経済連携協定(TPP)交渉の進展を目指す。ただ米議会では、与党・民主党の議員らが今秋の中間選挙をにらんで慎重な姿勢を示している。東京では日本科学未来館でのイベントにも参加する予定だ。
フィリピンとの間で締結する新たな防衛協定は、米軍が中国に対抗してアジアへの展開を拡大する足掛かりとなる。