エボラ感染の米医師、未承認薬で「奇跡的に」容体改善か
翌朝、ブラントリーさんは帰国便に乗り込む前に自力でシャワーを浴びるほどまで回復していた。
続いてライトボルさんにも薬が投与されたが、情報筋によればブライトリーさんの時ほどの効果はみられなかった。しかし3日に2回目の投与が行われ、病状はかなり改善。帰国が可能な状態で安定しているという。
ZMappの劇的な効果に期待が集まっているが、世界保健機関(WHO)の報道官は、「感染症の流行中に臨床試験前の薬を使い始めることは、さまざまな理由で不可能だ」と話す。
国際医療支援団体「国境なき医師団」も同様に、開発初期の段階にある治療法やワクチンを広範囲に適用するとなれば「科学、倫理の両面」でさまざまな影響が出るとして、慎重な立場を示している。