エボラ感染の米国人医師、容体が改善 帰国前に血清投与も
米アトランタ(CNN) 西アフリカのリベリアでエボラ出血熱に感染し、2日に米国に帰国したケント・ブラントリー医師(33)の容体について、米疾病対策センターのフリーデン所長は3日のテレビ番組で「改善しているようだ」との見方を示した。
エボラ出血熱に感染したもう1人の米国人、ナンシー・ライトボルさんも米国に帰国させるため、3日には隔離施設を備えた特別機が米ジョージア州を発ってリベリアに向かった。
ブラントリー医師が入院しているアトランタのエモリー大学病院によると、ライトボルさんも同病院の隔離病棟で治療に当たる。
米食品医薬品局(FDA)に承認されたエボラ出血熱の治療法は存在しない。エモリー大学では患者の症状を観察しながら輸血や透析などの処置を行い、体力の回復を待つ。
ブラントリー医師とライトボルさんが所属していたキリスト教団体によると、2人はリベリアで実験的な血清を投与された。しかしその目的や効果については明らかにされていない。