道半ばで逝った10代パイロットの夢、企業家が引き継ぐ
(CNN) 貧しい子どもたちへの支援金獲得の目的で世界一周飛行の最年少記録に挑戦中に事故で亡くなった米インディアナ州の親子の夢をカリフォルニア州の企業家が引き継いだ。
バーバー・スールマンさんと息子のハリスさん(17)を乗せた飛行機は7月22日、米領サモア近くの太平洋に墜落した。スールマン親子は当時、単発小型機による30日間の世界一周飛行に挑戦中で、成功すれば息子のハリスさんは世界一周飛行の世界最年少記録となるはずだった。
親子は、貧困により学校に通えないパキスタンの子どもたちを支援する慈善事業への寄付金として100万ドル(約1億円)の獲得を目指していたが、目標の半分を集めたところで事故に見舞われた。そこで企業家のアッシャー・アジズさんは、その残りの50万ドルの寄付を申し出た。
実は、アジズさんとバーバーさんは高校の同級生だった。
アジズさんは「バーバーとハリスの募金活動が悲劇的な結末を迎えたと知り、深い悲しみとショックを受けた」とし、さらに「この勇敢な親子の栄誉を称える最善の方法は、恵まれない子どもたちに無料で教育を受けさせるための慈善活動に100万ドルを寄付するという彼らの目標を達成させることだと考えた」と語った。