米議会、イスラエルのミサイルに資金援助 ガザ戦闘での兵器
ワシントン(CNN) 米連邦議会上院は1日、イスラエルの対空ミサイル「アイアンドーム」を支援するため2億2500万ドルの資金を新たに提供することを承認した。下院も同日、395対8の賛成多数で認めた。
同ミサイルは、パレスチナ自治区ガザでのイスラエル軍とイスラム組織ハマスの武力衝突で、ガザ内から発射されるロケット弾を撃墜させる主力兵器となっている。アイアンドームの開発には米国も関与していた。
今回の新たな資金援助は、ヘーゲル米国防長官の要請に応じたもの。ただ、当初は連邦政府の財政赤字を踏まえ、資金供与に反対する声も上院内にあった。
資金援助を強く求めていた米共和党の重鎮であるマケイン上院議員はイスラエル国民に連帯の意思を示し、同国の防衛に必要な措置と主張した。
米国では今年11月、議会の中間選挙が予定され、多くの議員が選挙事情からイスラエル支持を打ち出さざるを得ない立場に迫られてもいる。
一方、米国防総省当局者は2日までに、米国がイスラエルに対し数種類の弾薬類を再補給することに合意したと述べた。CNNに明らかにしたもので、イスラエルの要請に応じたものとなっている。供与するのは戦車用の砲弾や照明弾などとなっている。