レーガン元米大統領報道官が死去、暗殺未遂事件時の負傷が死因
(CNN) 米ワシントン首都圏の警察当局は9日までに、レーガン元米大統領の報道官だったジェームズ・ブレイディ氏の死去は、1981年に起きたレーガン元大統領の暗殺未遂事件に巻き込まれた際の負傷が直接的な死因との見方を示した。
米バージニア州の検視当局は、死因の調査で殺人事件と断定。これを受け、警察は今後、殺人事件として新たな捜査に着手することになった。
元報道官は今月4日に死去していた。73歳だった。遺族は声明で、死因について健康問題に絡むものと説明していた。
元大統領暗殺未遂事件はワシントンのホテル前で発生。単独犯のジョン・ヒンクリー元被告がレーガン、ブレイディ両氏の他、警官1人と大統領警護隊員の1人に発砲し、負傷させていた。
元被告は殺人未遂や危険な武器を使った攻撃などの罪で訴追されたが、精神的な疾患を抱えているとして有罪とならず、精神治療の病院に収容されていた。ブレイディ氏の死去が殺人事件として再捜査されることに伴い、元被告が新たな罪に問われるのかは明らかでない。
ブレイディ元報道官は事件で頭部を撃たれて、体の一部がまひする後遺症を受けた。車いすの余生を強いられたが、銃規制の運動に積極的に関与していた。