12歳少年が9歳男児を刺殺、知り合った直後 米
(CNN) 米ミシガン州ケントウッドの警察は7日までに、9歳男児が自宅近くの遊び場で知り会ったばかりの12歳少年に刃物で刺殺される事件が起きたと報告した。
殺害の動機は不明。事件は4日に発生したもので、被害者の男児は他の子ども3人と一緒に遊んでいたという。12歳少年はこの3人のうちの1人で、いきなり刃物を取り出し、繰り返し刺したとしている。
ケント郡の検察当局者によると、少年は殺人罪で訴追された。審理は未成年者用の裁判所で開かれるが、少年は成人として裁かれる見通し。少年の弁護士は5日の法廷で、無罪を主張した。
地元警察によると、被害者は刺された後、自宅に走って戻っていたものの玄関先で倒れていた。搬送された病院で死亡していた。
一方、少年は遊び場を離れた後、近くの民家に行き、電話を借りて警察に緊急通報。この民家の持ち主はCNNの取材に、12歳少年の態度は冷静で、警察に「誰かを刺した。迎えに来て自分を殺して。人生を終わらせたい」などと述べたと証言した。
2人はそのまま、警官の到着を待っていたという。少年は、警官が現れると「ここにいる」と叫び、頭に両手を乗せて近づいていったという。
米ドレクセル大学の児童の精神療法の専門家は、犯罪発生の状況や犯行の残忍な手口などから見て、少年は精神的な問題を抱えている可能性があると指摘。検察当局者は、弁護側は少年の精神的な疾患を訴えるだろうと予測した。
ケントウッドの地域社会は12歳少年による9歳男児の殺害事件に衝撃を受けている。ケントウッドは同州グランドラピッズの郊外に位置する。