「少年が警官に突進」との情報も、オバマ氏は平静呼びかけ 米黒人少年射殺
事件の経緯を巡っては、ブラウンさんはパトカーの近くで警官ともみ合った末に撃たれたという説や、両手を挙げて無抵抗の姿勢を示していたとの説もある。
警官を起訴するかどうかの判断に向け、捜査当局は早ければ20日にも大陪審に証拠を提示する見通し。刑事裁判とは別に、司法省は民事訴訟に向けた捜査も開始した。ホルダー司法長官は今週中に現場入りする予定だ。
同長官によると、ブラウンさんが死亡した状況については地元当局と著名法医学者のマイクル・ベイデン氏に続き、米軍の専門家による3回目の検視が18日に行われた。
現地では事件への抗議デモが激化しているが、オバマ大統領は記者会見で「大半の人々は平和的に抗議している」との認識を示した。
そのうえで、「ブラウンさんの死に対する激情や怒りは理解できるが、怒りにまかせて略奪をしたり銃を持ち歩いたり、ましてや警察を攻撃したりするような行為は、緊張を高め混乱をあおるばかりだ」と述べた。