警官が少年を射殺 米セントルイス
(CNN) 米ミズーリ州セントルイスで9日、警官の発砲により18歳の少年が死亡する事件が起きた。
現場は8月に同じく18歳だった黒人少年マイケル・ブラウンさんが白人警官に射殺された場所から20キロメートルほどしか離れていない。
セントルイスでは、白人警官による黒人少年の射殺が再び起きたことへの抗議デモが行われた。パトカーが壊される騒ぎも起きた。だがブラウンさんの時のような略奪や破壊行為は発生せず、警察側も強硬な対応はしなかった。
また、警察によれば、丸腰だったブラウンさんと異なり、今回の事件では死亡した少年は武器を持っており、先に発砲したのも少年のほうだったという。
この警官は、署の許可を得て副業として警備会社で働いていた。事件当時は警備員としての仕事の最中で、非番だったが警察の制服を着ていた。
警官は、3人の黒人少年が自分の姿を見て逃げていくのを目撃。そのうち1人がズボンに手をかけたため、銃を所持している可能性があると考え、追跡を開始したという。
追いかけるうち、警官は1人の少年と格闘になった。少年は逃げ出したが、振り返って少なくとも3発、警官に向けて発砲した。
警官は応戦し、17発を発砲。少年は死亡した。
現場からは9ミリ口径の拳銃が見つかった。警察はこの少年について以前から情報をもっていたというが、プライバシーを理由に詳細は語られなかった。残る2人は逃亡している。