エボラ熱対応、治療現場に「手順違反」 安全強化へ
CDCはまた、全米の病院にエボラ熱の危険性を認識し、患者の渡航歴調査を徹底するよう呼び掛けている。
全米数千カ所の病院のうち、エボラ熱のように感染力の強い伝染病への対応が確立しているのはジョージア州アトランタのエモリー大学病院、ネブラスカ州オマハのネブラスカ医療センター、メリーランド州の国立衛生研究所、モンタナ州のロッキーマウンテン研究所の4カ所だけ。専門家からは、エボラ熱に対応できる拠点を地域ごとに設ける必要があるとの声も上がっている。
スペインで感染した看護助手は重篤な状態が続き、呼吸困難に陥っている。欧州疾病対策センター(ECDC)は、看護助手の入院先の病院はエボラ熱治療に必要な基準を満たしていないとの懸念を示した。
看護助手の夫は代理人を通した書簡で「妻は防護服の着脱法について、同僚から30分ほどの説明を受けただけだった」と抗議し、マドリード保健当局責任者の辞任を求めている。