ベン・ブラッドリー氏が死去 ウォーターゲート報道を指揮

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ワシントン・ポスト元主幹のブラッドリー氏、93歳で死去

(CNN) 1960年代から90年代にかけて米紙ワシントン・ポストの編集主幹を務め、ジャーナリズム界の情熱的なカリスマとして知られたベン・ブラッドリー氏が21日、死去した。93歳だった。

ブラッドリー氏はこの数年間アルツハイマー病を患い、先月からは自宅で終末期ケアを受けていた。妻で同紙コラムニストのサリー・クイン氏は最近のインタビューで、「診断を受けたのは少し前だが、2年ほど前から重い症状が表れた」と話していた。

ワシントン・ポストは同氏が編集主幹として指揮を執っていた71年、ベトナム戦争に関する国防総省の極秘文書を暴露した「ペンタゴン・ペーパーズ」報道で一躍注目を浴びた。記事の差し止めを求めた当時のニクソン政権と法廷で争い、連邦最高裁の支持を勝ち取った。

翌年には同紙記者のボブ・ウッドワード、カール・バーンスタイン両氏が、ワシントンの民主党本部で起きた盗聴未遂事件を報道。これが米政界を揺るがす一大スキャンダル、「ウォーターゲート事件」に発展し、ニクソン大統領は辞任に追い込まれた。両氏の追及は歴史に残る調査報道として評価され、同紙はピュリツァー賞を受賞した。

ウッドワード、バーンスタイン両氏はブラッドリー氏の訃報を受け、「かれはジャーナリズム界における真実の友人であり、天才的な指導者だった」との談話を発表した。

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