米大統領がイラン最高指導者に書簡、利害一致と主張か
ワシントン(CNN) オバマ米大統領が先月、イランの最高指導者ハメネイ師に書簡を送り、イスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国」(ISIS)の打倒で両国の利害は一致すると訴えていたことがわかった。米当局者らが7日までに明らかにした。
ホワイトハウスのアーネスト報道官は大統領の書簡について「私信」としてコメントを避けた。
米政府関係者や外交筋によれば、米政府は最近イラクを通じてイラン側に接触している。現在両国は同じ地域で行動しており、空域の管理などで不測の衝突を避けるために意思疎通が必要とみられる。ただしISISに対する共同軍事行動の話は上がっていないという。
米政府も戦略や諜報活動分野におけるイランとの協力を否定。アーネスト報道官は「米国はこの件でイランと軍事協力することはない。情報共有もしない」と述べた。
イランと欧米諸国はイランの核開発問題を巡る協議を続けている。この点米国務省のサキ報道官は、ISIS掃討でのイランとの協力と核問題は別個の話だとの見方を示した。