米議会、土壇場で政府機関閉鎖を回避
ワシントン(CNN) 米議会は、12日午前0時に迫っていた政府機関の閉鎖を土壇場で回避した。米下院は11日夜、来年9月まで政府機関の運営を可能にする1.1兆ドル(約130兆円)の予算案を219対206で可決。また上院も現在の政府資金レベルで2日間予算を延長する措置で合意し、下院の予算案を審議する時間を稼いだ。
オバマ大統領は12日早朝、13日深夜まで期限を延長する短期の予算案に署名した。上院は12日に下院の法案の採決を行うとみられるが、両党が合意に至らず、採決が来週にずれ込む可能性もある。オバマ大統領は上院で可決し次第、法案に署名する予定だ。
この法案が成立すれば、政府機関の大半は来年の9月末まで運営できるが、国土安全保障省の予算は来年2月末までしか認められていない。共和党はオバマ大統領が署名した移民改革に関する大統領令の執行機関である同省に対する新たな制限を課すと公約していた。
今回、下院で予算案がぎりぎりで可決したことについて、民主党下院議員からは、期限内に成立させるために妥協を余儀なくされ、今後、民主党の影響力の弱体化につながると怒りの声が上がる一方、両党が協力した成果だと称賛する声も聞かれた。