米CDC技術者、エボラウイルスに接触か 研究施設で手違い
(CNN) 米疾病対策センター(CDC)は24日、同センターの技術者が米アトランタの研究施設でエボラ出血熱のウイルスに接触した可能性があるとして、3週間の経過観察に入ったことを明らかにした。
CDCの発表によると、研究室で実験に使っていた少量の物質が手違いで別の研究所に移され、この物質に生きたウイルスが含まれていた可能性があることが23日に分かった。
問題の研究室に入室した他の職員らにも連絡を取っているが、現時点で経過観察が必要なのは技術者1人だけと見られている。技術者は発症はしていないという。
問題の物質が研究室の外に出た可能性はなく、公衆に危険が及ぶ事態ではないとCDCは強調している。
フリーデン所長は事態を重く見て「あらゆる対策を講じる」と表明した。この対策には物質の廃棄や消毒、研究室の閉鎖、職員への告知などが含まれる。
CDCでは今年6月にも、炭疽(たんそ)菌を不活性化しないまま別の研究室に移して職員数十人が接触した可能性があることが判明していた。