オバマ大統領一般教書演説、視聴者から昨年を上回る高評価
ワシントン(CNN) オバマ米大統領の今年の一般教書演説は、視聴者の意見を聴いた世論調査で「非常に良かった」との回答が過半数を占め、昨年の演説より高い評価を得たことが分かった。
調査はCNNと世論調査機関ORCが、演説をテレビで視聴した420人を対象に実施した。演説が非常に良かったと答えた人は全体の51%で、昨年の44%を上回った。
ただし、一般教書演説の視聴者はもともと与党支持者の割合が大きくなる傾向がある。この調査の対象も民主党が39%、共和党が20%で、有権者全体の推定比率に比べ、民主党の支持率が10~12ポイント高かった。
オバマ大統領は今年で就任7年目。ブッシュ前大統領の例を振り返ると、7年目の一般教書演説は非常に良かったと評価した人が41%にとどまり、6年目の48%から大きく減少していた。
大統領が今年の演説で示した政策について、米国を正しい方向に導く内容だと感じた人は72%。昨年の69%よりわずかに増加した。中でも最も高く評価されたのは教育政策、2番目は移民政策だった。中低所得層への支援策についても、過半数の人が「非常に効果的」との見方を示した。
一方、大統領が主要な問題で超党派の合意を得るため、議会に譲歩すべきだとする回答は74%に上り、昨年の67%よりさらに増加した。