米町議会、容疑者の自宅解体 住民が希望 小学校乱射事件
(CNN) 2012年12月に小学校で単独犯の男による銃乱射事件が発生した米東部コネティカット州のニュータウンの町議会は21日、アダム・ランザ容疑者の自宅を解体することを全会一致で可決した。
同事件では生徒20人と教師ら6人が殺害され、容疑者も自殺していた。米国の銃乱射事件では犠牲者が2番目に多い事件となっていた。同容疑者は近くのサンディフック小学校で凶行に及ぶ前、自宅2階の寝室で母親を射殺していた。
その後の家宅捜索で警察などは実弾1600発以上、少なくとも10丁の刃物、日本刀3振りなどの武器を見付けていた。
この民家は広さ約8093平方メートルの敷地の丘陵部分に建っているもので、外壁が黄色の植民地時代風の大きな造りとなっている。事件後、見物のやじ馬などの出現にも困っていた近隣の住民らは解体を希望していたという。
解体の日程は決まっていないが、議会議長によると住民の会合を開く手続きを進め、その後、出来るだけ早い実行可能な時期に取り壊したいとしている。
町長に相当する行政責任者は、解体後の土地売却益などを事件の犠牲者の遺族のために充てることを考え、町の顧問弁護士が文面を調整していることを示唆した。家屋などの評価額は12年の調査で推定52万3620ドルとなっていた。
同町によると、サンディフック小学校は13年に解体され、新たな校舎が建てられている。