次期大統領選、現時点ではクリントン氏優勢 米世論調査
ワシントン(CNN) 2016年の米大統領選に向けた最新の世論調査で、民主党の有力候補とされるヒラリー・クリントン前国務長官が共和党のジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事より優勢との結果が出た。
次期大統領選では、クリントン元大統領の妻ヒラリー氏とブッシュ前大統領の弟ジェブ氏が「因縁の対決」に臨む可能性が取りざたされている。
調査は米紙ウォールストリート・ジャーナルと米NBCニュースが今月1~5日、成人1000人を対象に実施した。
それによると、登録済み有権者のうちクリントン氏に好感を持っていると答えた人は44%、反感を抱いていると答えた人は36%。ブッシュ氏に反感を抱く人も34%とほぼ同じ割合だったが、好感を持つ人は23%にとどまった。
民主党候補を選ぶ予備選に参加を予定している人の間では、クリントン氏が圧倒的な人気を集め、同氏を支持してもいいとの回答が86%を占めた。支持する気はないと表明した人はわずか13%だった。
一方、共和党の予備選参加予定者のうち、ブッシュ氏を支持してもいいと答えた人は49%。支持する気のない人が42%に上った。
共和党候補として最も有力視されるのはマルコ・ルビオ上院議員で、支持派が56%、不支持派は26%だった。
共和党ではスコット・ウォーカー・ウィスコンシン州知事も出馬に意欲を示しているが、支持する気がある人は17%にとどまり、その気はないとの意見が53%を占めた。
クリントン氏は最近、国務長官在任中の公務に個人の電子メールアカウントを使っていたことが明らかになり、批判を浴びている。ただし今回の世論調査は、時期的にほとんど影響を受けていないと考えられる。クリントン氏はこの問題についてほぼ沈黙を守っているが、同氏周辺の情報筋によれば今週中にも何らかの反応を示す見通しだという。