米クルーズ船で相次ぐ集団食中毒 下痢や嘔吐訴え
(CNN) 太平洋を航海中の2隻のクルーズ船で胃腸炎の集団感染が相次いで発生し、各船で100人以上の乗客や乗員が下痢や嘔吐(おうと)などの症状を訴えている。米疾病対策センター(CDC)が13日に明らかにした。CDCがクルーズ船の集団食中毒に対応するのは今年に入ってこれで5回目になるという。
CDCによると、セレブリティ・クルーズ社の「セレブリティ・インフィニティ号」では乗客2117人のうち106人と、乗員964人のうち6人が、下痢や嘔吐などの症状を発症した。
原因はノロウイルスにあるとCDCは断定。13日にサンディエゴで職員2人を同船に乗船させ、対応に当たっている。
同船は3月29日にサンディエゴを出港し、直近では4月10日にメキシコのプエルトバジャルタに寄港した。集団感染の発生を受けて消毒や洗浄などの対策を強化しているという。
セレブリティ・インフィニティ号は2001年に建造され、11年に改装された。胃腸炎の集団感染が起きたのは06年と13年に続いて今回で3度目。
一方、ロイヤル・カリビアン社の「レジェンド・オフ・ザ・シーズ号」でも、乗客1763人のうち114人と乗員2人が下痢や嘔吐などの症状を訴えた。
こちらの原因は現時点で不明。同船は14日にサンディエゴに寄港する。