矢で撃った猫の死骸見せ笑顔、非難殺到の獣医師が解雇に 米
(CNN) 米南部テキサス州の獣医師が、猫の頭を矢で射抜いて微笑む写真をフェイスブックに掲載し、これを見た愛猫家などから怒りの声が殺到している。医師は勤務先の動物病院を解雇され、当局も捜査に乗り出した。
問題の写真を投稿したのは同州ワシントン郡の動物病院に勤務するクリステン・リンジー医師。後頭部から矢が突き刺さった茶トラ猫の死骸を持ち上げて微笑む自身の写真を掲載し、「1矢で殺した(笑)頭を矢で貫かれたのだけがいい野良のオス猫! 今年の獣医師賞、喜んで受賞」とコメントした。
リンジー医師が勤務する動物病院には抗議の電話が殺到し、ウェブサイトはつながらなくなった。
同医師が殺したのは野良猫ではなく、老夫婦の飼い猫「タイガー」だった可能性も浮上した。タイガーは写真が掲載された15日から行方不明になっていたという。この情報の真偽についてCNNでは確認できていない。
動物病院は同医師を解雇するとともに、看板に書かれた同医師の名を粘着テープで覆い隠した。
問題の投稿は削除され、続いてフェイスブックのリンジー医師のページも閉鎖された。
警察や郡の動物管理当局にも通報が殺到し、オースティン郡の保安官事務所が捜査に着手。動物愛護団体は7500ドル(約90万円)の賞金をかけ、猫を殺した人物の逮捕・起訴につながる情報の提供を募っている。
一方で、リンジー医師を知る人からは弁護する声も出ている。世話になっていたというシャノン・ストダードさんは「彼女はいい獣医師。フェイスブックの投稿は良くなかったかもしれないけれど、それで彼女を判断すべきではないと思う」と語り、動物病院でリンジー医師への感謝の言葉を入れた風船を飛ばした。