危険ドラッグによる救急搬送が急増、NY州が警告

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ニューヨーク(CNN) 米ニューヨーク州のクオモ知事は17日、「合成大麻」と呼ばれる危険ドラッグに関連して救急搬送された州内の患者が9日間で160人を超えたとして、注意を呼び掛けた。

合成大麻は大麻の成分「カンビノイド」を合成した薬物。植物片に添加して「スパイス」「K2」などの商品名で売られる。錯乱や眠気、頭痛、心拍数の上昇、けいれん、意識障害などの症状を引き起こす。

「成分は絶えず移り変わっているため、自分が何を摂取しているのか分からないまま使用することになる」と、州保健当局者は指摘する。

お香などと称して販売されることから、十代の若者が手を出すケースも多い。州アルコール・薬物取締当局の責任者は「カラフルな包装で店頭販売されるので、若者たちは安全だと勘違いしてしまう。しかし実際には脳に長期的な悪影響が及ぶこともある危険な薬物だ」と話す。

同様の傾向はほかの州でもみられる。アラバマ州の保健当局は先週、合成大麻との関連が疑われる薬物過剰摂取の報告が3月だけで98件に達したことを明らかにした。今年に入ってからの3カ月間だけで、昨年全体の患者数を超えた郡もあるという。

ミシシッピ州でも合成大麻の使用による患者が増加し、今月前半には8日間のうちに97件というペースで発生した。

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