保安検査で男性乗客に痴漢行為 空港職員2人を免職 米
(CNN) 米デンバーの空港で保安検査を担当していた米運輸保安局(TSA)職員の男女2人が、共謀して男性乗客に対する痴漢行為を行っていたとして免職処分となった。デンバー警察が明らかにした。
警察やTSAの調べによると、男性職員は乗客の中に魅力的と感じる男性を見つけると女性職員に合図を送り、女性職員が検査機を操作してその乗客を「女性」として登録。この情報のために男性乗客が検査機をくぐると性器のあたりに異常が検知され、男性職員が身体検査を行うという手口だった。
身体検査ではTSAの規定に反し、男性職員が手のひらで男性乗客の下腹部や臀部(でんぶ)のあたりに触れていた。
昨年11月に職員から匿名の告発があり、捜査員が2人を監視していたところ、今年2月9日にこの行為が確認された。女性職員は事情聴取に対し、同僚と2人で少なくとも10回にわたって同じことを行ったと認めたという。
TSAは2人を免職処分としたが、被害者が特定できないため刑事事件としては立件できない見通し。2月に被害に遭った乗客を突き止めることはできず、デンバー空港での被害届も出されていない。