米首都騒然、小型機が議事堂前に着陸、郵便配達員の男を拘束
ワシントン(CNN) 米首都ワシントンで15日、小型機が飛行制限区域に侵入して米連邦議会議事堂の敷地内に着陸した。この騒ぎで議事堂や周辺の道路が一時的に封鎖され、市内は騒然となった。小型機に乗っていた男は拘束された。
拘束されたのはフロリダ州に住むダグ・ヒューズ容疑者。「ジャイロコプター」と呼ばれる小型機でメリーランド州から約1時間かけてワシントンまで飛行して、議事堂前の芝生に着陸した。
北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)は小型機の侵入を発見できず、着陸現場には警官が詰めかけた。オバマ大統領も説明を受けたという。
ヒューズ容疑者は2003年からフロリダ州の郵政公社に勤務する郵便配達員。この日持参したかばんの中には、全議員に宛てて選挙資金法の改革を促す手紙が入っていた。
計画のことを知っていたという同容疑者の友人は、小型機に武器などは積んでおらず、ヒューズ容疑者はただ、選挙資金法の改革を促したかっただけだと話している。
この騒ぎで議事堂の建物は一時的に封鎖され、大勢の警官が廊下を駆け抜けた。たまたま議事堂内に居合わせたイラクのアバディ首相を脱出させることも検討された。市内の道路も一時通行止めになったが、いずれも既に封鎖は解除されている。