オバマ大統領の「心の声」も登場 恒例の記者夕食会
ワシントン(CNN) オバマ米大統領は25日、毎年恒例となっているホワイトハウス記者クラブ主催の夕食会でジョーク満載のスピーチを披露した。今年のスピーチには、大統領の「心の声」を演じるコメディアンも登場した。
任期の終盤を迎えたオバマ大統領は、在任中にやっておきたいことのリストに言及。こうしたリストを指す「バケツ」という単語が「どうにでもなれ」「やってられない」という意味の俗語に似ていることから、「移民制度改革の大統領令? どうにでもなれ」「気候変動対策? どうにでもなれ」と聞こえる投げやりなフレーズを連発して笑いを誘った。
スピーチの途中、檀上にコメディアンのキーガン・マイケル・キー氏が現れた。キー氏は普段コントでオバマ大統領の「怒りの代弁者」を名乗り、大統領役の相方の傍らで本音をぶちまける役を演じている。この日は本物のオバマ大統領と並んで立ち、「記者夕食会は大事な伝統です」と語る大統領に続いて「この夕食会とやらは一体何だ。どうして私が出席しなくてはいけないんだ」などと怒ってみせた。
しかし話が気候変動対策に及ぶと、大統領の温和な表情は一変。対策に否定的な共和党議員を「愚かで目先のことしか考えない、無責任な大うそつき」とののしり始め、キー氏になだめられる一幕もあった。
次期大統領選の民主党候補として最近、ヒラリー・クリントン前国務長官が出馬を表明し、遊説を始めたことにも言及。「つい数週間前まで年収数百万ドルのお金持ちだった友人が、アイオワ州でワゴン車暮らしを強いられている」と話した。