米東海岸で相次ぐサメ襲撃、ノースカロライナで7件目
(CNN) 米ノースカロライナ州で1日、60代の男性がサメに襲われて負傷した。同州で人がサメに襲われた事例は今年に入って7件目、サウスカロライナ州も合わせると10件目となる。
地元当局によると、男性は同州北部のオクラコーク島沖で遊泳中にサメに襲われ、水中に引きずり込まれて胸郭や臀部(でんぶ)、片足と両手をかまれた。意識はあり、空路病院に搬送されたという。
襲ったのは体長1.8~2.1メートルほどのメジロザメで、目撃者は「海上から砂浜まで大量の血痕が残っていた」と話す。一帯にはまだ海水浴客らが残っていて、海に入ろうとする人もいたことから、パークレンジャーが避難を呼びかけているという。
ノースカロライナ州では6月14日にもオーク島で13歳の少女と16歳の少年が相次いでサメに襲われ、それぞれ片腕を失う重傷を負っていた。
両州で人がサメに襲われるのは例年であれば年間6件あまり。今年に入って被害が増えているのは、水温の高さや干ばつなどの影響があるかもしれないと専門家は話している。
干ばつのため海に流れ込む淡水の量が減ると、海岸付近の海水の塩分濃度が上がり、魚やサメが増えるという。ノースカロライナでは水温が高いためサメが例年より早く出没したことも、被害が増える原因になった。